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第1回日本肩関節学会教育研修会
第36回日本肩関節学会のご挨拶 
 
第36回日本肩関節学会学術集会の開催によせて
山形大学医学部整形外科  荻野 利彦

  第36回日本肩関節学会学術集会を2009年10月9日(金曜日)と 10日(土曜日)に、山形テルサ(山形市)において開催させていただくにあたりまして、会員の皆様方に一言、申し述べさせていただきます。
  皆様ご存じのごとく、本学会は世界一歴史のある肩関節学会であり、国内外の肩関節外科をリードしてきた学会であります。外国では、肩関節と肘関節外科が一緒になり肩肘学会として運営されているところがほとんどです。日本では肩関節学会と肘関節学会がそれぞれの領域に特化しているということもユニークな点であります。このような伝統ある学会の学術集会を山形で開催させていただき、私どもの教室でお世話させていただくことを大変光栄に存じております。
  私自身は、1976年より北海道大学整形外科において松野誠夫先生と石井清一先生のご指導の下で上肢の外科医を目指してトレーニングを続けました。その過程で、腕神経叢麻痺を含む肩関節周囲の神経麻痺の治療および再建術に興味を持ちました。同時に小児の肩関節疾患にも興味を持ち、細々とではありますが治療を続けて今日に至っております。話が変わりますが、関節鏡が肩関節の外科に導入されて関節内の病態の把握や治療法に革命的な変化をもたらしてから久しくなります。治療技術の進歩とともに整形外科領域における肩関節外科の専門性も更に増しているように感じます。上肢の機能の要とも言える肩関節の関節内・外の疾患と障害を上肢全体の障害としてとらえて治療を行うことも、専門性と同様に大切ではないかと思います。
  肩関節学会は先輩の先生方のご努力により順調に発展し続けております。一方で、整形外科各領域内での専門医制度や指導医制度の要求など周囲の環境変化に対応した学会運営が求められているようにも思います。これらの点は、現在、学会制度検討委員会と役員会で検討が続けられています。近い将来、新しい学会運営の方向性が示されるのではないかと思います。
  さて、第36回日本肩関節学会学術集会についてですが、招待講演として、3名の先生を外国からお招きしました。お一人は、私と同様に手の外科や肩周囲の神経麻痺に興味を持って仕事をされており、以前からの友人でもあるHelsinkiのMartti Vastamaki先生です。いまお一人は、多くの日本の先生方がお世話になっているMayo ClinicのKai-Nan An先生です。肩関節疾患に関係する肩のバイオメカニクスのお話をお願いしました。もうお一人は、今まで日本の学会で講演されたことのない方から人選をしました。私自身が腱板広範囲断裂に対する広背筋移行術に興味を持っていることなどから、ZurichのChristian Gerber先生をお招きしました。皆さん快くお引き受けくださり、ありがたく思っております。これらの先生方の講演が、私たちの診療や研究に大いに役に立つことを願っております。
  演題応募にあげましたテーマは、「小児の肩関節疾患」,「肩関節外科における合併症」,「スポーツによる肩関節周囲の外傷」,「基礎研究の肩関節外科への応用」,「一次修復不能な腱板断裂の治療」,「肩関節周囲の末梢神経障害」ですが、その他の一般演題の応募も大歓迎です。最終的には、応募していただいた演題も含めて、シンポジウムやパネルディスカッションを決めたいと考えております。今回の学術集会の翌日には、本学会の教育研修委員会が主催する初めての教育研修会が予定されています。また、「肩の運動機能研究会」も、寒河江市立病院の後藤康夫先生が会長で例年と同様に学術集会と同時に開催される予定です。今回、学会のポスターを作りましたが、この中の“肩”の字は、私の友人の香港の整形外科医であるYY Chow先生が書いてくれたものです。プロのものではありませんが、味わいのある字ではないかと思います。
  肩関節学会では朝早くから夜遅くまで勉強するのが伝統になりつつあります。しかし、都会から離れて開かれる今回の学会では、少しゆっくりしていただきたいと思っております。幸いに学会終了後翌日と翌々日は連休です。山形近郊には多くの自然が残っておりますし、良い温泉もたくさんございます。本学会にご参加いただくと同時に秋の山形をお楽しみいただきたく存じます。
  学術集会が真に魅力あるものになるためには多くの先生方の積極的なご参加が大切です。山形大学整形外科の教室員一同、多くの演題のご応募をお待ちしております。